着眼点の面白いビジネスモデル

 世の中にはいろんなビジネスモデルがある。(ここでのビジネスモデルとはニーズに対してソリューションを提供し、収益を生む仕組みが出来ているというものを考えます。)そのような中から、今回はそんなニーズがあったのかという驚きや、なるほどと思わず唸ってしまう事例をシェアしたいと思います。

 

そうそう

 そうそうが手がけているサービスは、遺体の安置だ。初めて知ったときはこんなビジネスがあるのかと思ったほどだ。

 

sousou.jp.net

 

 人は亡くなると、お葬式を経て火葬される。ところが、火葬する方のキャパシティは一定なのだが、亡くなる人は増えているので、そうすると遺体を安置する必要が出てくる。一軒家で広い家などは問題ないが、マンションなど狭い家だと苦労するかもしれない。

 そうした時に、「そうそう」のご遺体ホテルがこのニーズに対して解決策を提示する。そうそうは1泊9000円でご遺体を安置する部屋を提供。通常のホテルと違って、特別な接客や大浴場などの大掛かりな施設も必要ない(と思う)。立地も便利なところでなくてもいいかもしれない。そうするとオペレーションコストや固定費を削減できる。なので、しっかりと利益を生む仕掛けができている。ご遺族と亡くなった方がちゃんと過ごせる場所を提供することが大事なのであって、それ以外の要素はあまり重要でないのかもしれない。課題としては、このビジネスモデルは土地と資金とちょっとした営業能力があればできるので、模倣されやすいことですかね。

 

 でも高齢化が進む中、こういったビジネスはニッチだが確実性があるのかもしれない。同様のビジネスで、お坊さん便というサービスがある。

obousan.minrevi.jp

 このビジネスは、お坊さんの派遣から戒名まで全て料金を見える化したことだ。これまで、この業界では金額の設定はあってないようなものが一般的だった。ところが、このようなサービスが出てくると、一気にレッドオーシャン化しかねなくなる。価格競争が始まってしまうからだ。

 世の中にはいろんなニーズにあふれていて、何気なく不満に思うことがあるんだろうけど、それを掘り下げて事業化できるのは才能だと思う。

 

フィルカンパニー

 今や有名になったフィルカンパニーも面白いと思った企業だ。この会社は2016年にマザーズに上場を果たしている。

philcompany.jp

 この会社もスペースを活用したビジネスを展開している。そのスペースとはずはり、空だ。

 都心部には時間貸しの駐車場が数多く存在する。そんな駐車場に付加価値をつけているのがこの企業だ。具体的には、駐車場の上に空中部分を活用して、そこに店舗を作って収益を上げるというビジネスだ。

 イメージとしてはこんな感じ。

f:id:suwajun111:20170423110814p:plain

 都内の一等地であれば、大きな収益も見込める。まさにオーナーともウインウインの関係が築ける。

 

 通常はパーキングがある土地に新たに建築を行う際、既存の駐車場を完全撤廃し、建物を建てる業者が多い。しかし、建物の建築後に入るテナント賃料より駐車場賃料が高く安定的であることから、土地のオーナーが建て替えに渋ることが多いのが現状だ。対してフィル・パークの提案は反対に「駐車場を残す」というもの。収入のあるパーキングを潰すことなく直上に建物を構築するため、土地のオーナーは通常の駐車場賃料にプラスしてテナント賃料も手に入れられるという一石二鳥の今までに無いモデルを提案した。

 また通常は建物を建てると投資回収期間に20~40年もの期間を要するケースが多いのに対し、フィル・パークは建築投資の低コスト化を実現。プロジェクトの平均費用は8000万円ほどだ。これは、通常のビルと比べ5~7割のコストダウンとなることもある。回収期間が5~10年と短いのも魅力の一つと言えよう。

(出所)http://kigyoka.com/news/magazine/magazine_20170209.html

 

 コストを抑えつつ、投資回収期間が短いのも魅力だ。

こういったビジネスを見ると、世の中にはいろんなニーズがあって、ちょっとした気づきで課題を解決できると思いません?まあ、それに気づくのが難しいところなんだけど。だからこそ、MBAのような場でディスカッションをしたり学外でのネットワーキングが生きてくるのだと思います。

 

 まだまだ面白い企業はあるので、またシェアします。

 

導入期のマーケティング

 マーケティングの授業で1年生の授業サポートをしています。MBAの授業では、出席はもちろんなんですが、授業での貢献度。いわゆる発言が重視されます。これは、慶應ビジネススクールだけではなく、早稲田やグロービスでも同じなのではないでしょうか。その発言を誰が発言したのかを発言回数と内容を精査するのが自分の役割です。

 去年、勉強したケースにも関わらず、改めて時間をおいて授業を聞いてみると新たな学びがありました。

 さて、今日は製品ライフサイクルでいう導入期のマーケティングについて、健康器具のケースを用いて議論が行われました。

 

導入期のマーケティング

  導入期というのは、「とある新しい特徴を持つ製品が市場に投入されたばかりの時期」です。この導入期では、当然売上は低くなりますし、市場における競合他社もほとんどいません。競合がいないので、楽といえば楽なのかもしれませんが、商品の認知度がないので、誰にも見向きされていない状態です。

 全く世の中に認知さえれていない商品やサービスを認知させるにはどうすればいいでしょうか?個人的には、3つの要素があると思います。

 一つ目のトライアルというのは、とにかく使ってもらう、体験してもらうことだということです。商品やサービスを消費してもらえれば、消費者はそれが良いのか悪いのか判断できるわけです。そのためには、トライアルは重要になります。

 次に、低価格です。価格が高ければ手に取ってもらえる可能性が低くなるかもしれません。金額が高ければ、消費者の求める水準は高くなります。

 そして最後にチャネルカバレッジです。直販でやるのか代理店や卸を使うのか、非常に重要な要素です。この3つの要素が導入期のマーケティングには重要であると思います。

 

 ただ、もう一つ欠かせないものがあります。それは環境に戦略を適合させることです。その市場は、成長期なのか、成熟期なのか、衰退期なのか。なぜなら、この判断で対応するマーケティング戦略は変わってしまうからです。

 

 

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

 

  この本は、マーケティングの基礎をコンパクトにまとめてくれている本で、個人的には好きです。KBSに入学する前、試験対策としてこの本と経営戦略の本を読み込みました。KBSの入試対策については、また書きたいと思います。

 

 

ビジネススクールの学費はいくらくらいかかるのか?

 ビジネススクールってどれくらいかかるのかは気になるところではないでしょうか。

なぜなら自分もそうだったからです。自分は結婚しているので、生活費の支出もありますので、入学前に念入りにシミレーションを行いました。当初の予定を大幅に超えてしまっていますが。。学費の話などはブログなどでもあまり情報がなかったので、今回取り上げてみました。

 

慶應ビジネススクールの学費って?

 慶應ビジネススクール(MBA)の学費はおよそ2年間で400万円くらいかかります。

これを高いと感じるか安いと感じるかは、その人の価値観だと思います。ごく普通の人から見れば、高いと感じるかもしれません。大学ですら1年の学費が200万のところはあまりないと思います(医学部などは除きます)。でも、海外のビジネススクールと比較するととても安いと思います。それに、日本で就職や起業を考えるのであれば、日本のケースを中心に扱う授業はとてもためになります。

 

 この正規の学費以外にも、実はかかるものがあります。

一つは、入学式を終えてすぐに始まる1週間の合宿です。これで10万ほどかかります。交通費は一応学割が効きますが、ほとんど安くなりません。この合宿は朝から晩まで勉強漬けの合宿になります。会社を辞めて、学生気分で入ってくると一気に勉強モードに引き戻されます。

 秋にも、3泊ほどの合宿があります。これもお金が別途かかります。そして、ゼミに所属すると、基本的にはゼミ合宿などが発生します。先生の方針によって合宿を行わないゼミも一部には存在します。

 さらに、授業によっては海外でのフィールドワーク型の授業を行なっているものもあるので、お金がかかりますし、2年生の時に交換留学で海外に行くことを希望するのであれば、渡航費用や生活費が発生します。交換留学の場合は授業料は発生しません。

 

意外に高い?交際費

 意外にかかってしまうのが、交際費かもしれません。KBSの授業ではまず12グループに分かれてグループディスカッションをして、それからクラス討議に入ります。クラスは2クラスに別れています。AクラスとBクラスです。

 グループは3ヶ月毎に変わり、1年で4回のグループ替えと2回のクラス替えが行われます。グループ単位での懇親会やクラスでの懇親会、学年単位の懇親会など、様々なレイヤーでの懇親会が企画されます。また授業でも、仲のいい先生とは飲みに行くことも多いです。KBSではサークル活動も活発なので、そっちも飲み会は多いです。

 色々な国内MBAの学生やOBに聞いてみると、飲み会はどこも多いみたいですね。

 

コンビニ中心の食事

 KBSの授業は午前中に2コマ、午後に2コマが普通なのですが、午前の授業が終わるのが12時15分で午後の授業は13時から始まります。なので、優雅に外にご飯を食べに行く時間はありません。校舎の1階にローソンとタリーズが入っていますので、そこで買って食べる人が多いです。

 自分は当初、お弁当を作って行っていましたが、だんだん忙しくなって辞めてしまいました。休み時間なども、コンビニに殺到することになります。コーヒーやお茶、お菓子など、ちょっとした出費がかさんで行くことになります。

 

 なので、当初、想定していなかった出費が多く重なるのが実情でしょうか。

個人的には、図書費が結構かかっています。これは、投資でもあるので必要経費と自分に言い聞かせています(笑)。というわけで、学生になると収入がなくなるので、一気にシャッシュフローが厳しくなるのです。

 

MBAは役に立つのか

 MBAに行くよりは自分でそのお金を事業に投資して起業した方が良いというのは、本当に真っ当な意見だと思います。なぜなら、MBAに進学するだけで1000万近くかかってしまうかもしれないのです。 本来であれば、この2年で稼げたであろう機会費用もあるわけです。

 個人的には、この投資は将来の役に立つと考えています。MBAに進学をしたからこそ出来た経験もありますし、人との出会いもあります。それだけの投資をする分、回収をしようと思ってめちゃくちゃ勉強します。より貪欲にもなります。

 MBAに進学しなくても勉強はできます。でもグループやクラスでのディスカッションをするために自分自身で予習をして、自分なりの考えを持って臨わけですが、そこでいろんな考え方や物事の捉え方に触れるわけです。そうすると、自分の視野や思考の癖に気づくことができます。

 また学生は失敗が許されます。社会人だとなかなか失敗は許される環境というのは多くはありません。新卒などは別として。こう言った経験ができるのもMBAだからこそ、許容されるのかもしれません。

 何がやりたいのかわかっていると、リスクの取り方も効率的になるのではないかと思います。 

 

国内のビジネススクールの比較がまとまっています。

business-0210.hatenablog.com

アクセラレータープログラムに参加してきた

 ゼロワンブースターさんで、事業計画のディスカッションをする機会をもらえたので、行ってきました。

事業計画を作成して、走り出してもいろんな課題が出てきます。金銭的なことはももちろん、サービス設計やマネタイズの話など。

 一人で考えていても仕方がないので、KBSの学生を捕まえてディスカッション相手になってもらうこともあるんですが、アクセラレータープログラムを持っているゼロワンさんとのディスカッションは、KBSの学生とは違った視点などもあるので、とても参考になります。

 

スピード感

 先月、シリコンバレーに訪問をして、1-2年で事業化をしたいって言ったら、話にならない。遅すぎるとお叱りを受けました。まあ、確かにそうだ。日本だけではなくて、世界のマーケットを見ると日々、似たようなサービスを立ち上げようとしている人たちは出てきているわけです。それなのに、のんきに構えていたら絶対にマーケットでは勝てないと。それ以来、出来るだけ早く問題点を洗い出し、それに対してどのようなアクションが取れるのか、よりスピード感を持って考えるようになりました。

 ここは、自分が衰えたと思う部分。反省してます。というのは、仕事をしている時とは違って、学生生活を送っていると、どうしてもだらけてしまう。なので、新年度はそこをしっかりと修正させていこうと考えています。

 

未来を描く

 先日のセミナーで1冊の本を紹介されました。紹介してくれたのは、荒井さんです。

Hiroyuki Arai / 荒井 宏之

WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う

WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う

 

  セミナーが終わった後、早速購入して読みました。この本はとても参考になります。リーダーを目指している方やマネジメントの方にもいいかも。

 Whyを問うことが大切だというのがこの本の主張。どうしてかといえば、多くの人はWhatやHowをまず考えてしまうからだ。WhatやHowを問うことは間違いではない、しかしWhyを問えなければ、結局自ら考えることを放棄してしまい、他人の意見に流される。

 普段からWhyを意識して、突き詰めて考えているかと言えばそうではないかもしれない。物事の本質を自分なりに考えるクセを持つことは意義のあることだと思う。思考実験を毎日繰り返して、新しいサービスや価値が提供できるのだと思うから。

 

TEDもあります。

 

www.ted.com

サイモン シネックがシンプルで強力なモデルを使って周りを動かすリーダーシップについて説明します。全てはゴールデンサークルと「何のために」という質問から始まります。成功例として、アップルやマーチン・ルーサー・キングライト兄弟を取り上げ、失敗例として (最近の勝訴で株価が3倍になったものの) 苦難の続く TiVo を取り上げます。

 

この動画も面白いので時間があればぜひ!

 

 ファシリテーターの荒井さんのセッションはとても面白く、テンポのいい話といろんなワークショップがあり、改めて自分の事や事業を掘り下げてみると、とても新鮮な気持ちになれました。

ameblo.jp

 荒井さんのブログでもセミナーのことは紹介されています。荒井さんはすごくポジティブな人で、周りの空気もいつのまにか変えてしまうような不思議な能力を持っています(笑)

セミナーの資料もアップされているので、参考になるかと思います。

 

今後、いろんな方とメンタリングするのが楽しみです。 

 

慶應ビジネススクールのゼミについて

 今年の4月からマーケティングの余田先生のゼミにお世話になっています。なぜ、この先生のゼミにしたかというと、起業を歓迎しており、事業計画を修士論文として認めてくれているからです。とは言っても、自分はちゃんとした論文を書くつもりではいます。

 

慶應ビジネススクールの余田先生について

  余田先生はマーケティング戦略の中でも特にBtoBのマーケティングを専門とされていますが、幅広いマーケティング分野の知識だけでなく、事業戦略に至るまで造詣が深い先生です。ロジックが甘いとすぐに突っ込まれます。

 

www008.upp.so-net.ne.jp

 

 1年生の1学期のマーケティングの基礎科目で余田先生に習ったのですが、ロジックを積み上げて説明するマーケティング戦略は本当に感動的な面白さで、虜になってしまいました。自分もマーケティングのゼミに入りたいと考えていたのですが、自分の専攻は消費者行動論に近い方なので、当初は他の先生を考えていました。

 ゼミの選考期間中に、余田先生にお会いをして、私の事業計画を説明したところ意気投合して余田ゼミに入ることを決めました。また、多くのOBOGがいて定期的に合宿をしているなど、人の繋がりも魅力的でした。

 

KBSのゼミの進め方について 

 KBSではMBAでも修士論文が必須なので、1年をかけて論文を書いていくことになります。

大まかなスケジュールとしては、5月くらいに自分のテーマを決めて、6月に中間発表、7月、8月で仮説構築、9月、10月で仮説検証、11月、12月で仕上げというのが大まかな流れのようです。ただ、すんなり行くこともあれば、そうでないケースもあるので論文の締め切り時期はみなさん大変そうです。特に、交換留学する人は9月から12月を主に海外で過ごすことになるので、論文のペース配分は大変だと思います。 

 

余田先生オススメの本

 余田ゼミでは先生からオススメの本が紹介され、今月はそれらを輪読していくことになります。1冊目はKBSのOBでWBSの先生をされている、根来先生の本です。

 

事業創造のロジック ダントツのビジネスを発想する

事業創造のロジック ダントツのビジネスを発想する

 

 

 この本は、ビジネスモデルに埋め込まれた論理を丁寧に紐解いていくというスタイルの本です。仕出し弁当屋の玉子屋を始め、セブンイレブンなどの事例をもとにそのビジネスモデルにある因果関係を論理的に説明していて、とても参考になります。

経営学者が経営しても成功しない」と言われますが、それはある意味当たり前です。答えを自動的に指し示す理論などあるはずがありません。 具体的な状況の中で、状況に翻弄されながら必死で考えて引き出すのが「答え」なのです。(中略)経営学の理論や手法を生かすために大事なことは、それを使おうとする人の「考え方」です。どういうロジックを組み立てて、ビジネスモデルに埋め込んでいくか。そのロジックが適切かどうか。それが重要です。

 

f:id:suwajun111:20170413174244j:plainいつの間にか付箋でいっぱいに。

 

この本で取り上げられている企業の事例で、気になることもあるので、

別の機会に改めて触れてみたいと思います。

 

リサーチ・デザイン―経営知識創造の基本技術

リサーチ・デザイン―経営知識創造の基本技術

 

  マーケティングには定量分析は欠かせないツールになっています。自分の事業計画でもアンケートをとったりしたのですが、アンケートの質問項目や細かい設定など課題を感じていました。この本もゼミで紹介された本の中の1冊です。マーケティングを勉強するなら必要最低限の知識だということなので、こちらもしっかり消化したいと考えています。

 

なぜ慶應ビジネススクールを選んだのか?

 今日はなぜ自分が慶應ビジネススクール(KBS)を選んだのかについて書いてみようと思います。今更な感じもしますが。。

 

1. なぜビジネススクールに進学したのか?

 なぜビジスネスクールに進学をしようかと考えたのかと言うと、結論を言えば、起業するためです。起業をするための準備期間が欲しくてビジネススクールへの進学を本格的に考え始めたのが2014年の冬。元々は仕事を続けながら筑波大学ビジネススクールに入って空いた時間を活用して事業計画の構想を練ろうかと考えていました。

 職場が外資系ということもあり、しっかり結果を出していれば夜間の大学に通うことに対しても理解があったこともあり、アカデミックな雰囲気のある筑波大学ビジネススクールに魅力を感じていたのです。

 しかしながら、2015年に入って、所属先の企業が、日本の某企業に買収されてから環境が大きく変わります。サービスの仕様変更対応、顧客へのアナウンスなど、これまで残業もそれほどなかった環境が一気に変わり始めました。

 そんな生活が1年ほど続くと、起業どころではなくなってきてしまいます。

このままでは、マズい。そう感じながら、いつしか夜間の学校から全日制のビジネススクールに志望を変えていくことになりました。

 

 起業するのであれば、ビジネススクールに行かなくてもすぐに起業すればいいのではないかとも考えました。でも起業するにあたって、経営者として必要な能力が足りていないとも感じていました。マネージャーとして多くのメンバーを抱えて事業戦略を練り、試行錯誤を重ねながら戦略を実行させてきました。けど、組織マネジメントやファイナンス、アカウンティングには自分自身、課題を感じていましたし、また経営戦略やマーケティングについては一度棚卸しをする機会が欲しいと考えていました。そのため、ビジネススクールで経営者に必要な能力を少しでも学んでおきたいと感じていたのです。

 

 行動を変えるには大きく環境を変える必要があると個人的には思います。人間関係も含めて。これまでの事業計画をさらにブラッシュアップさせるには、話をする人、時間の使い方など、自分自身の持つリソースの配分を大きく変えない限り、この先はないと思ったからです。

 

2. KBSに入って感じたこと。

 入学して1年、ビジネススクールに入って感じたことです。 

KBSに限らずビジネススクールでは、「事前に演習はできるが、ビジネスの実行・体験そのものは習えない」ということだと思います。また、現実のビジネスは学校で配られるケースのように要点よくまとまっているわけではないので、自分自身で情報を集めて意思決定を行わなくてはなりません。さらに、大企業のケースが多くスタートアップのケースは少ないです。なので、ケースで抽象化した知識を一般化に置き換えた場合は、注意する必要があるということでしょうか。

 

 今学期は、ベンチャーキャピタリスト養成講座も受講しています。この授業はとても面白いです。講師の先生は村口先生です。

Nippon Technology Venture Partners

1999年の創業前のDeNAに投資をするなど、数々の伝説を作ってきた偉大なVCです。

 

不格好経営―チームDeNAの挑戦
 

 ※この本にも村口さんは登場するので、是非読んでみてください、話の展開が早くテンポがいいので、すぐに読みきれると思います。

 

 先日の第1回目の授業では、KBSなんか辞めてその学費を当てて明日から起業しろという刺激的なものでした。極端かもしれませんが、先生は起業こそがKBS生の役割であり、使命であると。卒業して、企業に就職するのと起業するのでは、世の中に与えるインパクトと稼げる額が違うよと。(自分の都合のいいように解釈してます)

 そして、この授業は起業を考えている人も多いです。起業を目指す人が多いという環境は社会人経験上、あまりありません。リクルートで働いていた時は、結果として起業する人が多くて、最初から起業するためにリクルートで働く人は少なかった印象です。

 なので、環境を変えて刺激をもらうことができるのもKBSに入ってよかったことだと思っています。それにKBSは全日制なので、会社を辞めて入ってくる人が多いので、覚悟が決まっている人が多いのも良かったです。またKBSはシステムデザインマネジメントや他の研究科の授業も取れるので、デザイン思考などを学びたい時も知識を得ることができますし、交換留学制度が充実しているので、海外で勉強する選択肢も多くあります。

 不満なことも確かにあります。授業とか、学費とか、細かいことで不満をあげればきりがないくらい(笑)まあそれでもコストと便益を考えると将来的には便益の方が大きいと考えてます。勘違いかもしれないけど。

 

3. 国内MBAは必要ないのか?

国内のビジネススクールは必要がないという議論もあります。

[http://:title]

 

 この本はちょっと極端だと思いますが、MBAが必要か必要でないかは、その人の目的次第で大きく変わると思います。まだ自分は学生なので今後どうなっているかどうかで、MBAに投資したことが良かったのか悪かったのかが分かってくると思いますが、恐らく後悔はしないと思います。学校のお金でシリコンバレーにも連れて行ってもらって、人生が変わるくらいのいい経験をさせてもらってますし。

 卒業して、自分がどうなりたいのか。足りないものは何か。その足りないものをMBAはどう補ってくれるのかがしっかりイメージできていれば、十分投資の価値はあると個人的には感じます。年齢に関係なく。

 

 将来的には、国内MBAに進学して、もっと起業する人が増えればいいなと思います。

 

 

SNSを活用したプロモーション

 プロモーションでどのターゲットに対して、どのメディアを使うのか。特にスタートアップの企業にとっては大きな問題の一つだろう。そもそもプロモーションに割ける予算がないしね。だから、知恵を絞って対応していかないといけない。

 

 

 そんな中、年末にロレアルの記事が出ていた。ネット広告の比率を高めるという記事だ。面白いと感じたのは、チーフデジタルオフィサー(CDO)というポジションを設けてweb重視の姿勢をはっきりさせたことだ。マーケティングの責任者もいると思うのだけれども、あえてCDOのポジションを設けた意図とマーケティング担当との意思疎通はどうなのか、色々気になる。チーフマーケティングオフィサー(CMO)だけでもいいんじゃないかとか。

 

ブランド別戦略担当者 広告費、ネット比率45%に
 日本ロレアルが広告・宣伝を大胆にインターネット中心に切り替えている。チーフデジタルオフィサー(CDO)をトップにブランドごとに担当者を配置。広告費に占めるネット経由の比率は前期は30%だったが、2016年12月期は45%とほぼ半分を占める。テレビや雑誌で大量のCMを流す化粧品の定石を脱し、交流サイト(SNS)も駆使してファンを作る。

出所:2016/12/16 日経MJ(流通新聞)

 

 このロレアルの記事で面白いのは、CDOというポジションを設けたのもそうだが、 SNSを活用するということだ。最近は当たり前のようにSNSを活用している企業は多いけど、正直言って、成功事例はまだまだ少ない。SNSのサービスが変わっていく中で、企業側としてもどのサービスを使えばいいのかも手探りなのと、ノウハウの蓄積がまだまざ出来ていないのだろう。

 

 自分もたまに、Facebookやアプリ上の広告を見てしまうことがある。自分のような人も他にもいるはずだ。だから企業はこぞってSNSへの広告を出稿する。一方で、何より重要なのが、web時代だからこそ口コミが重要になっているということではないだろうか。例えば、Amazonで本を買う時も自分は本の評価も参考にするし、楽天で購入する時も、レビューを参考にする。Amazonで古本を買う時は、金額が同じ場合、評価の低い人よりは高い人から購入するの人も多いのでは無いだろうか。また金額がほんの少し高い程度なら、評価の高い人から購入することはないだろうか。自分はついつい評価というフィルターに騙されているのかもしれないが、それを信用してサービスや商品を消費することが多い。

 スタートアップにとって、最初は何も無い状態からモノやサービスを消費してもらうには、使用レポートであったり、顧客の声が大切だ。消費者同士が情報を交換し、助言を与えることは今や珍しいことでは無いしね。

 

 テクノロジーが進歩したことで、企業と消費者の関係はワントゥワンでのコミュニケーションが実現できるようになってますよね。これまでのマス型のマーケティングとは違って、「リレーションシップ型」または「アンバサダー型」というマーケティングコミュニケーションモデルが注目されている所以なのだろうと思います。

 

 前学期は将来を考えて消費者行動論、市場戦略論、マーケティングコミュニケーションのすべてのマーケティング系科目を履修した。新聞を読んでいてもマーケティングに関連することはついつい目を追ってしまうんですよね。