起業の前に --Before the Startup--

 Paul Grahamの起業家を目指す学生向けの講演会を書き起こしたものを見つけたので、共有したい。

Paul Grahamスタートアップのシードファンディングを提供することを目的としたY Combinatorを創立したメンバーの一人です。

 

このエッセイは、スタンフォード大での サム・アルトマンのスタートアップ講座 に招かれた時の講義を基にしたものだ。大学生が対象だけれど、多くの部分は 起業を考えている他の年齢層の人々にも役立つだろう。 

https://practical-scheme.net/trans/before-j.html

 

 

専門知識 

 Paul Grahamは専門知識について、こんな風に述べている。

 

スタートアップについての専門家になることではなく、 ユーザと、ユーザのために解いている問題についての専門家になることだ。 マーク・ザッカーバーグはスタートアップの専門家だから成功したんじゃない。 スタートアップについてずぶの素人だったにもかかわらず、 ユーザをとても良く理解していたから成功したんだ。

 これって、とても大事なことで、顧客と顧客の抱える課題をどのように解決するのか。その課題はどれくらい深刻なのか、なぜ解決していないのか、代替するものはないのか、など顧客のことに多くの時間を割かないといけないと個人的には思う。

 

イデア

  人に会うと、どうやってその事業のアイデアを思いついたのかについてよく聞かれる。

そのプロセスを説明しようとすると、なかなかうまく言えないんだけど、一つはあまり気にしていないことでも、注意深く観察することだ。例えば、普段はあまり気にしないコンビニのオペレーションや、車の流れ。電車内での乗客の動き。いろんな人の動きを観察していると、疑問に思うことが出てくる。

 この問題ってどうして解決できないのかって。そうしたら、その問題について深掘りをして考えて行くと、事業化できそうなアイデアにつながったというのが正直な感覚だ。深掘りをするときは、自分で考えたことを必ず、人に聞いてもらうことだ。

イデアについて、Paul Grahamは以下のように述べている。

では、いつかスタートアップを始めるとして、今、大学では何をすべきだろう。 スタートアップを始めるのに必要なことは二つしかない。アイディアと、共同創業者だ。

(中略)

ではどうやったら無意識のうちにスタートアップのアイディアが浮かんでくるような 心になれるだろう。(1)重要なことについてたくさん学び、(2)興味を持てる問題に取り組み、 (2)それを好きで尊敬できる人と一緒にやる。この3番目の点は、偶然にも、 アイディアと一緒に共同経営者を見つける方法になっている。

 

 共同創業者を見つけるのって大変。自分の情熱がどれくらいなのかを試されているようなもので、自分の夢をどれだけ語れるかだろうから。

 

専門性

 自分の関心のある問題や課題を解決するために、どれほどオタクになれるか。学者みたいにね。

Paul Graham

起業家精神といわれる要素のうち、本当に重要なのは、問題領域における専門性だ。 ラリー・ページが検索についての専門家であったようにね。 そして検索についての専門家になる方法は、外的な動機のためではなく、 本物の好奇心に動かされることだ。

問題領域における専門性が大事って言ってますしね。

 

 世の中には色々ビジネスのネタが落ちているんだけど、それに気づけるかどうか。でもそれって、何気無い一瞬のことだったりするので、やっぱり常日頃からアンテナを張り巡らす必要があるんだと思います。いろんなアイデアや情報を組み合わせることで、また違った見え方になるかもしれないですしね。

 

 せっかくのGW。ゆっくり色々考える時間が取れるといいですね。