先日、株式会社gumiの國光さんのメンタリングを受けて来ました。
gumiはゲームの企画・開発・運営、及びVR領域の投資・開発などを行っている会社で、國光さんはその創業社長です。東京証券取引所市場第一部に株式を上場させて、VRやAIにも造詣が深い方です。ズバズバコメントをもらえるので、非常にありがたい存在の一人です。
そんな方に、1時間ほど貴重な時間をもらって事業計画のアドバイスをもらいました。そこでもらったアドバイスとしては、事業がスケールするイメージがわかない、googleやappleに比べてAIの領域で強みはあるのかという2点が大きなアドバイスでした。
反省点
1点目の事業がスケールするかどうかについては、自分の説明の仕方やスライド構成が悪い部分もあったので、かなり反省しています。これまで使っていた資料を使わず、全く新しいスライドを作って臨んだのですが、結果的に内容がぼやけてしまったと感じています。
2点目の自分たちの強みについては、これはご指摘はごもっともで、googleやappleに比べて特に優れた技術を持っているわけではありません。自社で優位性を築いていてもすぐに追いつかれてしまうレベルだと思っています。
じゃあ、これらの2つの要素が悪いからすぐにダメなのかというとそうではないと思っています。メンタリングで、言われることを全て鵜呑みすれば、事業の成功するかというとそうではないと思うからです。
というのも、メンターの方にとっても得意な領域と不得意な領域があるわけです。自分のように戦略論やマーケティング、経済学に対して知識はあっても、医療系のスタートアップのプレゼンを聞いても、専門用語についていくのも大変ですし、どんなに素晴らしい技術を持っていたとしても、それを適切に評価できるかといえば、難しいと思います。なので、メンタリングを受けるときは、ある程度、今の自分たちの立ち位置を確認するのと、気づきをもらえるかではないかと思います。
これまで、多くの方々とのディスカッションを重ねて、多くのメンタリングを受けて来ました。そのため、事業計画を評価してくれる人もいれば、評価してくれない人もいます。幸い、自分の場合は評価をしてくれる人も多く、サポートを受けるとことができているので、これからスタートアップを始める人は、メンタリングに一喜一憂せずに、いい機会だと思うので、積極的に意見をもらった方がいいと思います。
いいビジネスモデルとは何か?
國光さんのメンタリングで面白かったのは、筋のいいビジネスモデルは、
- 安い
- 便利
- 楽しい
この3つを満たしたものが、優れたビジネスモデルであると仰っていたことです。
メルカリやFacebookを見てもそうだし、少なくともwebサービスに関しては、上記の3つのポイントを満たしていることが必要条件なのかもしれません。
BtoBのビジネスでも、上記の視点は重要かと思います。自分の経験から言って、競合からのリプレイスにおいては、1と2が優っていることがサービスの切り替えのポイントになることは非常に多いです。3の楽しいというところは、BtoBのビジネスでは、簡単と言ったところが評価ポイントになりそうです。
ゼロイチ起業ノートでは、在庫や初期投資のかからないビジネスを推奨しています。
また、國光さんの雑談で面白かったのは、消費者の可処分所得と可処分時間が一定の中で、その中のお財布と時間をどのように取っていくのかという視点は面白かったです。ゲームの会社を経営しているだけあって、お金と時間をどのようにとっていくのかは大事ですもんね。
今回のメンタリングを受けて、改めて顧客への提供価値は何で、自分たちの強みは何か、市場の魅力は何かについて、考えさせられるいいきっかけになりました。
この点についても、ひたすらA4メモ書きで紙に落として考え抜いていきたいと思います。