慶應ビジネススクール(KBS)のゼミについて
今年の4月からマーケティングの余田先生のゼミにお世話になっています。なぜ、この先生のゼミにしたかというと、起業を歓迎しており、事業計画を修士論文として認めてくれているからです。とは言っても、自分はちゃんとした論文を書くつもりではいます。
慶應ビジネススクールの余田先生について
余田先生はマーケティング戦略の中でも特にBtoBのマーケティングを専門とされていますが、幅広いマーケティング分野の知識だけでなく、事業戦略に至るまで造詣が深い先生です。ロジックが甘いとすぐに突っ込まれます。
1年生の1学期のマーケティングの基礎科目で余田先生に習ったのですが、ロジックを積み上げて説明するマーケティング戦略は本当に感動的な面白さで、虜になってしまいました。自分もマーケティングのゼミに入りたいと考えていたのですが、自分の専攻は消費者行動論に近い方なので、当初は他の先生を考えていました。
ゼミの選考期間中に、余田先生にお会いをして、私の事業計画を説明したところ意気投合して余田ゼミに入ることを決めました。また、多くのOBOGがいて定期的に合宿をしているなど、人の繋がりも魅力的でした。
KBSのゼミの進め方について
KBSではMBAでも修士論文が必須なので、1年をかけて論文を書いていくことになります。
大まかなスケジュールとしては、5月くらいに自分のテーマを決めて、6月に中間発表、7月、8月で仮説構築、9月、10月で仮説検証、11月、12月で仕上げというのが大まかな流れのようです。ただ、すんなり行くこともあれば、そうでないケースもあるので論文の締め切り時期はみなさん大変そうです。特に、交換留学する人は9月から12月を主に海外で過ごすことになるので、論文のペース配分は大変だと思います。
余田先生オススメの本
余田ゼミでは先生からオススメの本が紹介され、今月はそれらを輪読していくことになります。1冊目はKBSのOBでWBSの先生をされている、根来先生の本です。
この本は、ビジネスモデルに埋め込まれた論理を丁寧に紐解いていくというスタイルの本です。仕出し弁当屋の玉子屋を始め、セブンイレブンなどの事例をもとにそのビジネスモデルにある因果関係を論理的に説明していて、とても参考になります。
「経営学者が経営しても成功しない」と言われますが、それはある意味当たり前です。答えを自動的に指し示す理論などあるはずがありません。 具体的な状況の中で、状況に翻弄されながら必死で考えて引き出すのが「答え」なのです。(中略)経営学の理論や手法を生かすために大事なことは、それを使おうとする人の「考え方」です。どういうロジックを組み立てて、ビジネスモデルに埋め込んでいくか。そのロジックが適切かどうか。それが重要です。
いつの間にか付箋でいっぱいに。
この本で取り上げられている企業の事例で、気になることもあるので、
別の機会に改めて触れてみたいと思います。
マーケティングには定量分析は欠かせないツールになっています。自分の事業計画でもアンケートをとったりしたのですが、アンケートの質問項目や細かい設定など課題を感じていました。この本もゼミで紹介された本の中の1冊です。マーケティングを勉強するなら必要最低限の知識だということなので、こちらもしっかり消化したいと考えています。