ジャック・ウェルチに学ぶ
企業経営は問題の本質を捉えて、それをひたすら改善、解決する作業の繰り返しなんだと思う。特にスタートアップは。以前、授業でGE(ゼネラル・エレクトリック社)のジャック・ウェルチのリーダーシップについて学ぶ機会があった。ジャック・ウェルチは1981年から2001年までGEのCEOを務めて1999年にはアメリカのフォーチュン誌で20世紀最高の経営者に選ばれた人物です。
1. ウェルチの経営
ウェルチがCEOに就任した当時は、アメリカ経済は不況に見舞われていて、そこでウェルチはリストラやダウンサイジングを行います。その際に、No.1またはNo.2になれない事業は再建できなければ撤退か廃止という明確な基準を設けていました。
ウェルチは外科的な手術を行った上で、会社の規則(経営理念や行動規範など)や、文化(率直さ、選別など)を変える体質の改善に着手します。
リーダーの育成はもちろん、人材の育成にも注力したウェルチ。改めて経営者の仕事は人材育成でもあると感じた。会社のステージにも大きく依存すると思うけど。改めて、「ウィニング 勝利の経営」を読んでみた。
ざっと内容は、
- 優秀な人材とダメな人材を、どう扱ったらいいのか
- ライバル会社に勝つ・戦略・の選び方
- 社内に率直なコミュニケーションを根づかせるには
- いつもは退屈な予算作りを、もっと楽しくする方法
- 新規事業に挑戦するときのガイドライン
- 昇進するためにやるべきこと、やってはいけないこと
- シックス・シグマはなぜ重要か
人材育成は正直難しい。特にスタートアップのような環境では。そんな時、この本はどうやって仕組みを作っていけばいいのかのヒントを与えてくれると改めて感じた。
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2. スタートアップの難しさ
スタートアップは人材育成以前にチームをどう作って行くのかが難しいのかもしれない。シリコンバレーに行った時も、あるベンチャーキャピタリストの方に、自分がどれくらいの情熱を事業に注ぐことができて、それによってどれくらいの人から共感がもらえているのか。優秀な人材を受け入れるには、経営者自身の力量が問われているということを言われた。
待遇面で他の企業に比べると劣るスタートアップに入ってもらうには、将来、どんな会社を作りたいのか、どんなサービスを提供して、それによってどんな世界を作っていきたいのかをしっかり伝えられないといけない。どんな人とチームを構成するのかも投資家はしっかりと見ている。寄せ集めではダメたということだよね。
ありがたいことに、徐々に協力をしてくれる人も増えはいるものの、事業をドライブさせるにはまだまだ。課題は日々出てくるので、それに対してどうアクションを取るのか。意思決定のスピード感は早くしないといけなし、しかも限られた情報とリソースの中で判断しなくてはいけないので、本当に難しい。この緊張感は、これまでの企業に働いていた時とは違うので、それはそれで面白いんだけど。
MBAの学びを直接生かすというよりも、起業することで気づくことが多いという感覚なので、今学期はフィールドワークの授業も多いので、さらに学びを深めていきたいと思います。