機会発見 新規事業のネタ探し

 昨年、事業計画を考える上で、とても参考になった本がある。

機会発見という本だ。確か以前にも少し紹介した気がする。

 

機会発見――生活者起点で市場をつくる

機会発見――生活者起点で市場をつくる

 

 

この本が優れているのは、ネタの探し方が具体的ですぐに実践できることにある。

  1. 機会発見とは何か?
  2. 機会発見のプロセス
  3. 課題リフレーミング
  4. 日記調査とデプスインタビュー
  5. エスノグラフィ調査
  6. 情報の共有と整理
  7. 機会フレーミング
  8. 機会コミュニケーション

 この目次からもわかるように、順序立てて説明されている。調査の仕方からインタビューの仕方まで、丁寧に書かれている。

 

 この本では機会発見を「枠外の視点を探索して、統合・構造化によって新しい市場を創出」するアプローチとしている。

そして、それはロジックではなく、デザインシンキングを用いたもので、「枠外の視点」を重視していることだ。

 

既知の問題を分析的に解くアプローチが有効なのは、状況が明確で、データが取得しやすく、論理的意思決定によって大きな成果が見込めるシーンである。 市場が安定的で、将来のロードマップも明確で、顧客ニーズのデータを収集しながら、いくつかある打ち手を分析し、選択的に意思決定を行なっていくような状況においてその真価を発揮する。

 

 

 一方で、機会発見のアプローチは、「既知の枠組みの中で考えようとすると、どうしても従来の延長線上のビジネスにとどまってしまう」ため、枠外に漏れている要素を大切にしている。また、定性情報の扱い方や情報を統合的に操作することを重視している。

 

 ただ注意したいのは、あくまでネタの見つけ方であって、それをどう実行するかについては、触れられていない。実行する方が難しかったりする。

 

イーロン・マスク

EV(電気自動車)のアイデア自体はかなり古くからあったのに、なぜ誰もつくらなかったのか。それはアイデアを実行することが、思いつくより難しいからだ。

と述べているように、実行する方が難しいからだ。

 

でも、まずは事業のネタを探して見たいときは、この本は参考になると思います。