赤羽雄二さんの入社3年塾を読んで見た
以前、赤羽さんの「ゼロ秒思考」について、少し触れました。
赤羽さんはコマツでエンジニアとして活躍されたのち、スタンフォード大大学院に留学され、その後、マッキンゼーで14年にわたりコンサルタントとして活躍された方です。
赤羽さんの「ゼロ秒思考」の本と出会ったのが、赤羽さんを知るきっかけになりました。
ゼロ秒思考とその効果について
ゼロ秒思考はとてもお金をかけずにできる思考訓練だと思います。A4のコピー用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4~6行、各行20~30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書くという単純なものです。
内容は、「なぜMBAが必要なのか」と言ったことから、「どうやったら、彼女と仲良くやっていけるのか」(笑)と言ったくだらないことでも、どんどんメモを取って行くことです。これは、メモ書きを続けて行くと実感できると思うのですが、自分の頭の中が整理されて、人に相談できない悩みでも、不思議と文字化して書くことで、自分の中で緊急度と重要度が整理されていく。そして、アクションプランについてもメモ書きをすると、次に自分が何をすればいいのかが分かってきます。
最初は、20〜30字を5行程度書くことも難しいかもしれません。
でも、慣れてくるとスラスラと書けるようになります。そして、書くテーマについても掘り下げてみたり、時間をおいて改めて書いてみることで、自分の中で考えが深まって行く。このゼロ秒思考のメモ書きは、考える癖をつけるのと同時に瞬発力を養う訓練だと思う。また、数をこなすことによって、ちょっとした成功体験を積み上げることができるのも自信につながるのだと思います。
自分は、このゼロ秒思考を続けて、赤羽さんのプレミアムサロンにも1年間入会していました。
さらに、ゼロ秒思考について知りたい方はこちら。
入社3年塾を買ってみた
赤羽さんの本が出ると一応、全部買うことにしています。入社3年塾という本が今年、出版されました。自分のように10年以上、企業に勤めた人間でも、参考になることが多いと感じています。しかも、これまで赤羽さんが出版した本のまとめみたいな感じにもなっているので、とっつきやすいかと思います。
私はマッキンゼーに入社して日本のオフィスで3年半の後、ソウルに移り、マッキンゼーソウルオフィスを立ち上げて10年間、韓国の大手財閥の経営改革に取り組みました。
その時、 まだ韓国人のコンサルタントがほとんどいなかったため、世界中のマッキンゼーのコンサルタントに声をかけ、100人以上を呼んでプロジェクトを実施しました。
(中略)
彼らのさまざまな素顔を見てきましたが、特別頭がいいとも思えませんでした。例えば、物理学者、数学者、将棋・囲碁の棋士などは特別頭がいいわけですが、そうでなくても、やり方次第で素晴らしい結果を出すことができるのだ、というのが私のマッキンゼーでの一番の学びだと思います。(P16)
この本のメッセージは、誰でも環境が整い、努力をうまくすれば誰でもかなりの程度の成長ができるということです。
考える作業というのは苦しいのですが、メモ書きという簡単な作業が自分にはあっていたのだと思います。難しいと、継続するのが大変ですしね。
梅田さんの本では、人を動かすために自分の思いをどうやって言葉にして伝えるのかという、広告代理店のコピーライターの視点から描かれています。書いていることは、真っ当なことばかりで、考えの深め方は、赤羽さんの本に通じるところもあるようにも思えます。自分自身も日々学びの中で、成長できるように頑張っていきたいと思います。