MBAでキャリアアップは可能なのか?
慶應ビジネススクールでは20〜40代の方々が日々切磋琢磨しながら学んでいます。
MBAに進学して大きくキャリアアップできる人材とはどのような人材なのかについて話をします。
就職活動事情については、以前の記事を参考にしてください。
MBAでキャリアアップは可能か?
結論から言えば、可能です。年齢に関係なく。
人的ネットワークを活用する
ビジネススクールの価値の一つは人的なネットワーキングです。 同期の学生だけではなく、先生やOB/OGなど様々な人に支えてもらうことが可能です。
自分も起業をした時は、卒業生名簿をもとに、コンタクトを取らせてもらい、様々なご意見やアドバイスなどの話を聞かせてもらいました。
では、全ての人がキャリアアップできるかと言うと、そうではありません。理由は、
からです。
例えば、戦略コンサルタントを目指したいのであれば、KBSではA.T.カーニーやボストンコンサルティンググループの講座があるので、現役のコンサルタントの方々とのネットワーキングを構築することも可能です。ずば抜けた問題解決能力など、光るものが必要とはなりますが。
コンサルタントを目指さなくても、自分のキャリアイメージが明確であれば、2年間の学生生活の中で、情報を発信したり、ゼミで知見を深めたり、企業訪問したりといろんなことができます。
なので、学生生活の過ごし方で、何とでもなると言うのが個人的な感想です。早めにアクションを起こせた人ほど、アドバンテージがあると思います。アクションを起こせる人は、入学前に研究計画書を書く時点で、ある程度自分の将来のキャリアイメージを持てている人なのではないかと思います。そうした人たちは、積極的にネットワーキング活動を行って、自らキャリアを掴み取っているのではないかと思います。
夜間MBAとキャリアについてはこちら。
どうやって専門性を磨くのか?
国内MBAの強みの一つがゼミ活動だと思っています。と言うのは、全くの門外漢の人間でも、その分野の勉強を1年間集中して行うことで、実務経験が5年くらいの人に追いつけると思うからです。中途半端な勉強じゃダメよ。
修士論文は専門性を強制的に高めるトリガーになる
一方で、修士論文の質もバラツキが大きいのも事実です。指導する先生の熱心さにもよるかも知れません。でも、ここでしっかり勉強することで、開発側の人間がマーケティング方面へ行ったり、人事の人間が事業企画に行ったりなど専門性を磨くことで、キャリアチェンジをすることも可能になります。
テーマを決めて、仮説を設定して研究事例や過去の論文にあたり、実際にデータを集めて検証していかなくてはなりません。事例研究を行う場合でも、インタビューを行なったりアンケートを行ったり、しっかりとした論文を執筆するには、手間と労力を必要とします。でも、そうした過程で身につける知識や分析手法が将来的に役立つものになってきます。
インターンに参加させてもらう
インターンに参加させてもらい、実務のレベルを把握することも可能です。スタートアップの企業を中心に、インターンを募集しているところはあるので、そういった企業で実際に勉強した知見を活かした業務をさせてもらい、履歴書に書けばいいのです。では、夜間のビジネススクールに通う人にとっては、インターンに参加することは難しいと思います。その場合は、社内で異動させてもらえるように頑張るか、転職をするか、自分でSNSを通じて発信して、実績を積み上げていくなどの方法があります。
実際、週末コンサルのような形で、ビジネススクールで学んでいることを実践して活躍されている方もいます。
インターンに参加できるのは、全日制のビジネススクールの良さかも知れません。全く経験したことのない業務をこなすのは大変ですが、しっかりと価値を提供することができれば、将来につながっていきます。MBAは資格ではなく学位です。なので、自分のアイデア次第で、いろんなことができると思います。
周りを見ても、起業を目指してプログラミングを勉強している人や英語を勉強して交換留学に参加しする人、外資系企業への転職を目指す人などいろいろな方がいます。全日制の学校では、まとまった時間があるので、だらだらと過ごすと本当にもったいないです。
自分ももう少し早く、プログラミングを勉強していれば良かったと思ってます。趣味程度に。
エージェントは活用すべきか?
ここでは新卒ではなく、中途の方を想定していますが、エージェントは積極的に活用したほうがいいと思います。
理由は、
- 採用マーケットの把握
- 職務経歴書などの添削
- 客観的に自分の市場価値を知る
- 実際に求人票が見れる
などの理由があります。
特にマーケットの話は、参考になる話も多いので、業界や職種の採用動向などについて、話を聞いてみても損はしないと思います。国内MBAの転職事情については、改めて記事を書きますが、
などを活用して、転職活動を行っていきます。