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日本企業の競争力について思うこと

 日本企業にはリスクと取ることに臆病になってしまった結果、普通の企業になってしまったことが日本の企業の競争力が弱くなってしまったということを以前のブログで書いた気がする。

 しかし、一方でよく考えてみると、それは企業側の問題だけでなくて、日本の社会があまりイノベーションを必要としなくなってしまった結果、企業がリスクをとるインセンティブがなくなってしまったのではないかともふと思った。

 戦後、日本は欧米に追いつくために政官財が協力をして企業のリソースを重化学工業などに投入して、日本の経済成長を支えてきた。1980年代に入り、バブル経済に日本が突入する一方で外国との経済摩擦が表面化した。

 

 日本経済は成熟化する一方で、それなりの国になってしまった。あまり苦労せずにこれまでの貯金だけで生活できる社会になってしまい、終身雇用や年功序列と言った日本独自の経済システムはいつしか重荷になってしまった。その構造を変えることができない中で、海外の製造業は力をつけ、日本企業はコスト削減を行わなくてはならなくなる。その結果、正規と非正規という雇用形態が生まれ、非正規雇用を活用してコスト競争力を維持しようとしたのが今の日本なのかと。かなり端折って書いてるけど。

 

 要は企業側の責任だけではなくて、企業を取り巻く環境も大きく影響しているんじゃないかと。じゃあ、それをどうやって変えればいいのかというと、自分たちみたいな起業家や企業に所属している人たちが改めてイノベーティブな取り組みを行って変えていくしかないんじゃないかと。でもこれって、日本を取り巻く問題にも繋がるので、イノベーティブな取り組みだけでは解決できない。

 

 始動プロジェクトで一緒になった濱松さん達はOne Japanという取り組みを行っている。

 

toyokeizai.net

 

  社外の人間と横断的に繋がるとこで、所属している企業に変革を促す。社外の人と繋がり、様々なアイデアを組み合わせることで、新しい製品やサービスの開発にも繋がるかもしれない。一人でできないのであれば、誰かを巻き込めばいいだけだ。