慶応MBAのマーケティング
マーケティングの授業で1年生の授業サポートをしています。MBAの授業では、出席はもちろんなんですが、授業での貢献度。いわゆる発言が重視されます。これは、慶應ビジネススクールだけではなく、早稲田やグロービスでも同じなのではないでしょうか。その発言を誰が発言したのかを発言回数と内容を精査するのが自分の役割です。
去年、勉強したケースにも関わらず、改めて時間をおいて授業を聞いてみると新たな学びがありました。
さて、今日は製品ライフサイクルでいう導入期のマーケティングについて、健康器具のケースを用いて議論が行われました。
導入期のマーケティング
導入期というのは、「とある新しい特徴を持つ製品が市場に投入されたばかりの時期」です。この導入期では、当然売上は低くなりますし、市場における競合他社もほとんどいません。競合がいないので、楽といえば楽なのかもしれませんが、商品の認知度がないので、誰にも見向きされていない状態です。
全く世の中に認知さえれていない商品やサービスを認知させるにはどうすればいいでしょうか?個人的には、3つの要素があると思います。
- トライアル
- 低価格
- チャネルカバレッジ
一つ目のトライアルというのは、とにかく使ってもらう、体験してもらうことだということです。商品やサービスを消費してもらえれば、消費者はそれが良いのか悪いのか判断できるわけです。そのためには、トライアルは重要になります。
次に、低価格です。価格が高ければ手に取ってもらえる可能性が低くなるかもしれません。金額が高ければ、消費者の求める水準は高くなります。
そして最後にチャネルカバレッジです。直販でやるのか代理店や卸を使うのか、非常に重要な要素です。この3つの要素が導入期のマーケティングには重要であると思います。
ただ、もう一つ欠かせないものがあります。それは環境に戦略を適合させることです。その市場は、成長期なのか、成熟期なのか、衰退期なのか。なぜなら、この判断で対応するマーケティング戦略は変わってしまうからです。
この本は、マーケティングの基礎をコンパクトにまとめてくれている本で、個人的には好きです。KBSに入学する前、試験対策としてこの本と経営戦略の本を読み込みました。KBSの入試対策については、また書きたいと思います。
(追記)
改訂版が発売されました。
本の内容についても顧客経験価値とカスタマージャーニーの章が追加され、ブランド戦略やコミュニケーション、消費者行動など内容も大きく刷新されている印象があります。第3版に記載のあった項目がなくなっていたりするので、両方持っておいたほうが良さそうです。
動画でマーケティングを学ぶなら。